主体的であるという言葉にどんなイメージをもつでしょうか。一般的に「自分から率先して行動すること」「自ら考えて行動すること」といったイメージでしょうか。
『7つの習慣』では、主体性を自ら選択し、選択したことの責任を引き受けると定義しています。

  
 「主体的である」の反対となる「反応的である」という概念

主体性:どのような状況に置かれても価値観(原則に沿った)に基づき反応を選択すること

反応性 : 状況によって起きた感情や気分で、反応すること

主体的であるとは反対に、自分は選択せずに状況に流されるという態度を「反応的である」と言います。反応的な人は、周りの状況に影響を受ける人です。

反応的な人は、自分の人生をコントロールせず、コントロールする力を周囲や他人に委ねています。
また、反応的な人は物事がうまくいかないと周囲のせいにして苛立ちます。
その精神状態は周囲にも伝播して、場の雰囲気を悪くするとともに、周囲からの信頼を
徐々に失っていきます。

反応的な行動と主体的な行動の違い

人間以外の動物は周囲からの刺激に対して 限られた反応を取ることしかできません。 反応的な人は外的な要因(状況によって起きた 感情・気分)によってコントロールされている。 人間は刺激に対してどう反応するかを選択する 能力を生まれつき持っています。 主体的な人は、一次停止を行って価値観(原則 に沿った価値観)に基づいて行動を選択します。 刺激と反応の間にスぺースを賢明に活用するこ とにより、選択の自由を広げています。

選択の自由とは

主体的な人は、人間が持っている刺激に対して 反応を選択する力を上手に使いこなします。 感情的になっている自分を自覚し、感情のままに 行動した時の結果を想像し、良心に基づきその 行動の善悪を判断したうえで、自分の意志で行 動を選択するということを実施しています。

  自 覚自分自身の状態や思考を客観的にとらえる
  想 像自分自身が反応した結果などを想像する
  良 心物事の善悪を判断する
  意 志自らの意志で選択し反応する

関心の輪と影響の輪

関心の輪に集中すると… (コンフォートゾーン) 人は自分が影響できないものに集中 する時、影響出来る事柄に費やす時 間やエネルギーを浪費することになる。 その結果として、影響の輪が縮小する。

影響の輪に集中すると… (チャレンジゾーン) 人は自分が影響できるものに集中する とき、自分の知識や経験が広がり、自 らの信頼性を築くことになる。 その結果して影響の輪が拡大する。

私たちに変えられないものとして、大きな存在が過去と他人です。過ぎ去った過去は変えられません し、他人のパラダイムを変えることもできません。 一方私たちが変えられる、影響できる最大の資源は、最も身近な存在、すなわち自分自身です。 主体的な人は「影響の輪」に集中します。自分自身が変えられることに集中し、自らの考え方、言動 を変えて、望む結果に取り組む主体的な姿勢は、周囲からの信頼や共感を呼び起こします。 自分が望む人生を作りたいのであれば、影響の輪に集中することです。 自分で影響できることは何だろうかと考えて行動にうつすことをぜひ習慣化して下さい。