新入社員の皆さんが入社してから5か月が経ちました。4月は「心の安全地帯」で安心感を、5月は「できた!」という成功体験を、6月には「自走」を意識し始め、7月には貢献を実感、そして8月は信頼の構築に力を注いできたことでしょう。
これまで着実に成長を重ねてきた彼らが、9月を迎えるにあたり、どのような目標を持つべきか。人事担当者の皆様に向けて、これからの成長をさらに加速させるためのポイントをご紹介します。
半年間の振り返り、そして未来へ
これまでの彼らの成長曲線は、主に「個人の成長」に焦点が当てられてきました。しかし、9月からは**「プロフェッショナルとしての自覚」と「チームへの影響力」**という二つの視点を持たせることが重要です。
彼らはもう「新人」ではありません。これまでに培ってきた知識やスキルを土台に、さらなる高みを目指す時期です。人事として、彼らがこの意識を持つためのサポートをしていきましょう。
9月に意識させたい2つのポイント
1. 「プロとしての自分」を確立する
これまでは教えられたことをこなすフェーズでしたが、9月からは**「自分なりのやり方」**を確立させることを促してください。
- 業務の効率化: 「どうすればもっと早く、正確にできるか?」と自ら考えさせる機会を提供しましょう。
- 専門性の追求: 担当業務だけでなく、関連分野の知識を深めるための学習を推奨しましょう。
- 課題解決への貢献: 仕事で問題に直面した際、「誰かに頼る」のではなく、「どうすれば解決できるか」を自ら考え、提案させることで、主体性を育みます。
2. 「チームの一員」としての影響力を考える
これまで個人の成長に注力してきた彼らも、これからはチーム全体に良い影響を与えることを意識させましょう。
- インターンシップのアシスタント: 今後のインターンシップに彼らをサポート役として参加させてみてはいかがでしょうか。自分の経験を言語化し、他者に伝えることで、自身の学びをさらに深められます。
- 積極的な意見発信: チームミーティングで自由に意見を述べられる雰囲気を作り、彼らの新しい視点やアイデアを歓迎する姿勢を見せましょう。
9月は「自立」から「自律」へ
新入社員が**「自立」(言われたことを一人でできる)から「自律」**(自分で考え、行動できる)へと成長する9月。この大切な時期に、彼らがプロフェッショナルとしての一歩を踏み出せるよう、人事として温かく、そして力強く後押ししていきましょう。
今後とも新入社員の成長を共に支えていけることを願っております。